「でも……」 「いいのいいの。私、料理するのが好きなの。だから座って待っててくれる?」 「……はい」 ……そう言われたら座るしかない。 むしろ泊まらせてもらったお礼に手伝いたかったんだけどな。 お母様も優しい…… 「……あの、でも今日は桜夜くんに家で待ってるように言われたんですけど本当に手伝うことはないですか?」 私はソファに座りながらキッチンに立つお母様にそう言った。