桃李さんがそう言うと桜夜くんは私に近づいてストンっと目の前に座った。


な、なんだろう……?



「……借金、いくらあるの?」


「え、えっと……お母さんの入院費とあと父親の借金も合わせて……ザッと3000万くらい……」


「それを……橘組である橘 銀河から借りたんだよね?」


「……うん」



私は俯きながらコクン、と頷いた。