「……ありがとう、桜夜くん」 「なんでお礼?」 「私……すごいワガママなこと言ってたのにこうやって受け止めてくれて大事にしてくれて……嬉しい」 こんな……私自身を好きでいてくれる人なんてなかなかいない。 しかも、こんなにカッコよくて強い人が私を好きだなんて未だに信じられない。 「なに言ってるの、当たり前でしょ。さ、今日から学校だよ、蘭。急いで準備しなきゃ」 「え……今何時?」 「7時半」