「そうね、ついいつも嬉しくて。そして菊磨くんも桃李くんもいらっしゃい。今日は泊まるの?」


「え?あ、泊まる?菊磨」


「……めんどくせえからそうする。いいよな?桜夜」


「うん、いいよ」


「わーい! 蘭ちゃんは?」



えっと……泊まるのはさすがに……



「……」


「いいじゃない! 蘭ちゃんっていうの? 可愛らしい名前ね、蘭ちゃんも泊まっていきなさい、今日はもう遅いから」



そうやって笑顔で言うお母様に私はホッとする。


泊まっていいんだ……ありがたいな。


帰ったら"流星"の奴らが待ってるかもしれないから。