「……」



桜夜くんと部屋に二人きりになる。


フワッと香る桜夜くんの香りに私はひどく安心した。



「桜夜くん……」


「蘭……! 無事でよかった……!」



そしてギュッと私を強く抱き締めた。


その腕に私は泣きそうになる。


桜夜くんだ……


3日会わなかっただけでこんなに恋しくなるなんて。


私はもう桜夜くん無しじゃ生きられないんだ。