「……蘭、俺は本当に蘭のことが好きだった。……本当にごめん」 パタン。 銀河は最後にそれだけを言って部屋を出ていった。 私はあんなに逃げたかった銀河の言葉が深く心臓に刺さる。 銀河が私にくれていたものは銀河にとって愛情だったのかもしれないけど、私には違った。 私は桜夜くんの優しくて包み込むような愛情がたまらなく好きで、早く桜夜くんに会いたくなった。