「……戻ってこないと許さない。3日経ったら助けに行く」



桜夜くんは私の耳元でそう呟いて私から離れた。



「……なに話してたんだよ。蘭が"流星"に戻るってことは別れ話?」



光くんはニッと笑ってそう言った。


桜夜くんはそんな光くんを強く睨む。



「……そうだね、一瞬だけ蘭をあげるよ。でも僕は必ず蘭を取り戻しに行く」


「あ、そう……じゃあとりあえず俺そろそろ倒れそうだし連れて帰るわ。行こ、蘭」


「え、うん……」



グイッと光くんに腕を引っ張られながらその場に残された桜夜くんを見ると桜夜くんは優しい顔で微笑んでいた。