「……ってことで蘭ちゃん。向こう行ったら俺から離れないでね」


桃李さんはパチッとウインクした。



「……はい。いざとなったら自分の身は自分で守ります」


「頼もしいなぁ」



桃李さんはそう言って私の頭を優しくポンポンと叩いた。



「……そろそろ着く。前に乗り込んだ時のことを考えると相手の人数は多い。無理しないでね」


「「分かった」」



そして"流星"のアジトの前に車を停めて、私たちは4人で乗り込んだ。