____……



「……さて行くか」



翌日。


私たちFlower blackは"流星"のアジトに行くために車に乗り込んだ。


昴や"流星"の創立の時のことを海桜さんたちに聞いてみたけれど、やっぱりその空白の時間は海桜さんたちも知らなかった。


これは……私たちの時代の問題だ。


私たちが解決しなきゃ行けない。


かつてのFlower Pinkのように。



「桃李、桃李は蘭の側にいて」


「え、俺?」


「桃李もアイドルなんだから顔に怪我させるわけにいかないでしょ。前線は僕と菊磨で行く」


「桜夜! 平気だよ、怪我なんてしたってすぐ治るし第一、桜夜本当は蘭ちゃんから目を離したくないんじゃ……」



桃李さんがそう言うと桜夜くんはフッと笑った。