「そっか……知らないか……まだまだだな俺も……」 「……え、えっと……看板でよく見かけます……」 まだ私がなんにも言っていないのにシュン、とする桃李さんに私は慌てて挽回の言葉を言った。 するとパアッと満開の笑顔になる。 「そっかー! 嬉しいよ! 今度サインあげるからね! 特別に!」 「ありがとうございます……?」 ブンブン、と手を握られながら上下に振られて私はアイドルに手を握られていると思うと頭が爆発しそうだった。