「桜夜! それはダメだよ! 好き同士ならちゃんと付き合わないと! ねえ蘭ちゃん!?」 「……は、い……」 これじゃあそもそも桜夜くんが私のことを好きなのかも怪しくなってくる。 「いや、話聞いてよ。付き合うとかじゃないって遊びとかではなくて」 「じゃあなんだよ!」 「んー……婚約者?」 「「……」」 桜夜くんがサラッとそう言うと私たち3人は固まった。 こ……婚約者……?