「私も……」
「……」
私が桜夜くんの頬に触れてそう言うと桜夜くんは私のおでこにキスをした。
「……本当はこれ以上したいけど……我慢する。部屋着に着替えたら降りておいで。夕飯あるから」
「分かった……」
バタンっと部屋のドアが閉まり私は我に返る。
え……え……私と桜夜くん好き同士ってこと……?
信じられない……
でもあんな甘いキスされたし……
さっきのキスを思い出すとボンッと顔が赤くなる。
こ、これって桜夜くんと恋人同士になるってことなのかな……
……夢みたいだ。
あんな強くて優しくてカッコイイ人が私のことを好きだなんて……
「……幸せだ……」
私は幸せすぎて泣きそうになった。



