Flower black




「……銀河からも蘭を狙う奴全員から守るから」



その静かで、でも重みのある声にドキッとする。



「……お、桜夜くんはなんで私にここまでしてくれるの?」



"流星"から救うだけじゃなくて借金や学校にも通わせてくれるなんて。


ここまでしてくれるとは思ってなかった。


私がそう言うと桜夜くんはカチッとドライヤーを止めた。



「蘭は真っ直ぐだから」


「真っ直ぐ?」



私のどこが真っ直ぐなんだろう。


どちらかといえば、すぐ後ろを向いてしまうのに。



「うん、僕や菊磨たちに近づいてくる女の子ってお金目当てとかFlower blackの名前だけで近づいてくるんだよね。

でも蘭は"助けて"ってただ言っただけじゃなくて僕たちを心から必要としてくれた」


「……」


「蘭は僕たちのこと誰でも助けるって思ってるかもしれないけど、違うよ。助けたいって思う子だけ助ける」



桜夜くんのその言葉に私はジーン……と泣きそうになる。