【短編】その笑顔、俺にちょうだい。



そのまま学校を休んでしまいそうだったけど、何とか登校できた自分を褒めたい。

靴を履き替えていると、葉乃が俺の目の前に現われた。

いつもだったら目すら合うこともないのに、今日に限って最悪。


「よう、兄貴と付き合うことになったんだって?
よかったじゃん」

約1カ月ぶりに葉乃に喋りかける。

俺は葉乃の反応が怖くて、葉乃の返事を聞く前に教室に向かおうとした。