【短編】その笑顔、俺にちょうだい。



「お前さ、男の部屋に入るってどう言うことか分かってる?」

「え?」


無防備にのこのこ俺の部屋へ来やがって。

諦められるもんも諦められなくなる。



「咲斗、なんか怒ってる?」



「兄貴なんて辞めて、俺にしろよ」



俺は椅子から立ち上がって、葉乃を強く自分に引き寄せていた。