【短編】その笑顔、俺にちょうだい。



「大きい声出してごめん」

「私の方こそ、急にごめんね。
何回か呼んだんだけど」

「え、」


ヘッドホンしてるから全然気づかなかった。

いつの間にか俺のしていたヘッドホンは葉乃が持っていた。