【短編】その笑顔、俺にちょうだい。



「勉強?えらいね」

ヘッドホンをしていたはずなのに、すぐ近くで声が聞こえて。

びっくりして振り返ると、葉乃が超至近距離にいた。


「わっ!!」

「わっ…!」

俺がびっくりして出した声に、葉乃もびっくりした様子だった。