一生ものの恋をあなたと

……前から思ってたけど…
ちょっと、金銭感覚が違う気がする…。
うちの学園は、そもそも私学なので、内部生のほとんどが、良家の子女。
大会社を経営しているところの御子息とか、お医者さんの御令嬢とかが多い。
蓮は高校組だけど、やっぱり、どこかの御子息なんだろうか…。

…怖くて聞けないや…。

「…そんなに古く感じないよ?
お兄さん、今も来られるの?」

「あぁ。
東京出張はよくあるから、先週も来てた。
毎月、2回は来る。」

「仲良しなんだね。」

「…普通だ。
歳が離れてるから、珍しいんだろ。」

「……珍しいって…。
フフフ…弟に使う表現じゃないよー!」

「……兄貴の話はもういいよ。
愛……こっち来て。」

蓮の目が熱を帯びている。
でも、このままじゃイヤだ。

「……暑くて、汗たくさんかいたから、シャワー浴びたい。」

「……わかった。風呂こっち。」

バスルームに案内してくれたけど…