一生ものの恋をあなたと

「目覚まし時計??
また、何というか……古風だな。」

「いや、あれは世界に一つだけの目覚まし時計なんだ。
確かに俺も最初は子供っぽい気がしたけど。
録音ができるタイプでさ。
彼女の可愛い声で、メッセージが入ってるんだよ。
あと歌も。」

「歌? へぇ、よっぽど自信がなかったら歌は入れないと思うけど…」

「いや、めちゃくちゃ上手いよ。
なんていうか、天使の歌声だな、あれは。
聖歌だって言ってたよ。」

「聖歌!?」

「…あぁ。
愛ちゃん…あ、その彼女な。
愛ちゃんの歌声は天使の歌声だってアイツが言うんだけど、言い過ぎでもなんでもなくて。
まさにその通りなんだよ。」

「…ちょっと待て。
愛ちゃん?
……その子、愛ちゃんって言うのか?」

「あぁ。
そうだよ。」

「蓮くん、68期って聞いた。
社会人2年目。間違いないな?」

「…? どうした?」

「高校の同級生って言ったよな?」

「あぁ。それは間違いない。
クリスマスプレゼントを選ぶ時に、春から大学生だって言ってたから、同級生だったはずだ。」

「……その学年に『愛』って名前は1人しかいない。」

「え? 聖、知ってるのか!?」

「よく知ってる。
坂上愛、俺の妹だ。」