一生ものの恋をあなたと

すると、突然、蓮が立ち上がってその場に膝をついた。

え⁉︎土下座！

「愛さんと、結婚させて下さい！
必ず、幸せにします！
宜しくお願いします‼︎」

そう言って、頭を床まで下げた。

「…蓮くん。」

父がローテーブルを周って、蓮のそばに膝をつく。

「愛はね、私達の大切な大切な娘なんだ。
私達家族の宝だよ。
どこに出しても恥じない娘に育ったと自負しているんだ。」

お父さん…

「私達の宝を君に託したら、
大切にしてくれるかい？
私達カトリックは、結婚したら、
それは一生ものなんだ。
ずっと、愛だけを大切にすると、
誓ってくれるかい？」

「はい！
必ず。必ず大切にします。
生涯かけて、俺には愛だけです。
必ず幸せにすると誓います！」

「蓮…！」

「…じゃあ、愛は君に任せよう。
幸せにしてやってくれ。」

「…！ありがとうございます‼︎」

「…お父さん…
…ありがとう。」

私も一緒に頭を下げる。
こんなに嬉しい光景はあるだろうか…。
残念なことに、涙でハッキリ見えない。