「朝倉蓮です。
この度はお時間をとっていただいて有難うございます。」
直立不動の状態から、ガバッと90度お辞儀をする蓮。
「いらっしゃい!
さあさあ、そんなところに立って折れ曲がってないで、上がって上がって!」
玄関先で、母が上機嫌で出迎えてくれた。
うん。
幸先のいいスタートだ。
「あ、あのこれ…」
「あら!HASEGAWAのお菓子?
MATCHAシリーズね。
お父さん大好きなのよ〜。」
「うちの自慢の商品です!」
「フフフ…斎くんの秘書さんなのよね?
ありがとう。
みんなで頂きましょうね。」
応接間に落ち着くと、父が話し出した。
「蓮くんいらっしゃい。
君の話は聖と雅ちゃんから聞いてたんだ。
朝倉の次男で、お兄さんと違って口下手なのに、一生懸命努力してる子だってね。
実は、さっきも聖から電話があったんだよ。
蓮くんをよろしくってね。」
「聖さんが⁉︎」
「君はすでに、うちで1番の御意見番にお墨付きをもらっているようだよ。」
「聖さん…」
「お兄ちゃん…」
「…それで、私は何を聞かされるんだろうね?」
にこにこ、笑いながら、父が蓮の言葉を促す。
この度はお時間をとっていただいて有難うございます。」
直立不動の状態から、ガバッと90度お辞儀をする蓮。
「いらっしゃい!
さあさあ、そんなところに立って折れ曲がってないで、上がって上がって!」
玄関先で、母が上機嫌で出迎えてくれた。
うん。
幸先のいいスタートだ。
「あ、あのこれ…」
「あら!HASEGAWAのお菓子?
MATCHAシリーズね。
お父さん大好きなのよ〜。」
「うちの自慢の商品です!」
「フフフ…斎くんの秘書さんなのよね?
ありがとう。
みんなで頂きましょうね。」
応接間に落ち着くと、父が話し出した。
「蓮くんいらっしゃい。
君の話は聖と雅ちゃんから聞いてたんだ。
朝倉の次男で、お兄さんと違って口下手なのに、一生懸命努力してる子だってね。
実は、さっきも聖から電話があったんだよ。
蓮くんをよろしくってね。」
「聖さんが⁉︎」
「君はすでに、うちで1番の御意見番にお墨付きをもらっているようだよ。」
「聖さん…」
「お兄ちゃん…」
「…それで、私は何を聞かされるんだろうね?」
にこにこ、笑いながら、父が蓮の言葉を促す。



