一生ものの恋をあなたと

「そう言えば、朝倉のお兄さんって、朝倉コーヒーの社長さんなのよね?
今は…」

「あぁ。
高校の頃は話してなかったな。
兄が実質、会社の舵取りをするようになって、
急激に業績が伸びて、今の規模になったんだ。」

「お兄さん、やり手なのね。
…ねぇ、うちの兄とのこと、知ってる?」

「知ってる。
いや、リアルタイムで知ってたわけじゃないんだ。HASEGAWAにインターンで通い始めてからだよ。兄貴に聞いたのは。
…まあ、驚いたけど、その頃って、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長中だった朝倉のことを考えたら、雅さんが欲しかったのもわかる。
もちろん、人間性も含めてね。」

「私はその時中3だった。
一向にプロポーズの言葉を言わない兄に、皆んな呆れてたの。もう、焦ったくて。
幼馴染のお友達にも
『聖はヘタレだから』って散々な言われようだっだわ。
そこへ、お兄さんの略奪宣言。
やっとよ。
うちのお兄ちゃんがプロポーズしたの。
皆んなね、口を揃えて朝倉のお陰だ!
って言ってたのよ?
それが今は、兄2人仲が良いって言うから、びっくりしたけど…」

「…聖さんが…ヘタレ…」

そう言えば、本人もそんなようなこと言ってた。
あれ、本当だったんだ…。

「そうよ。今じゃ、考えられないでしょう?」

「あ、あぁ。」