でも、やっぱり気になる中島君。

一人で来店した彼は、きっと手持ちぶさただろうな。
話し相手をしたいけど、私は今は仕事中。

上司や先輩の目、他のお客様の目もあるため、彼のところへ行けるのは注文のものをテーブルに持っていく時だ。


彼を気にしながら立っていると、そこへ同期の田中君がきた。

『お疲れさま!
あれ?何かにやにやしてない?良いことでもあった?』


鋭い!っていうか、私ったら、にやにやしちゃってたんだ…。


『うん、ちょっとね(笑)』


『えっ?なになに?何があった?』


『それは……内緒!』


『え~!教えてよ』


こんな風に、田中君にからかわれながら話をしていた。