私たちは、休みを合わせて新居を探しに行ったり、新居で使うものを揃えたり、忙しい日々を送っていた。


私たちは若くまだまだ未熟だけど、これからは2人で一緒に色々なことを乗り越えて、人生を歩んでいくんだね。

私はこの人と一緒なら、どんな事も乗り越えられそうな気がする。
彼を信じて、色々なことを経験し、おじいさん、おばあさんになっても仲良くしていきたい…。


* * *

幸せを噛みしめ、私は今日も大好きな彼に会いに行く。


待ち合わせ場所に着くと、すでに彼は来ていた。

あと2週間後に結婚を控えていた。


『けんちゃん!』


『陽子!』


『毎日、忙しいでしょ?疲れてない?』


『ううん、俺は大丈夫だよ。もうすぐ、一緒になれると思ったら嬉しくてさ(笑)

それより陽子の方が疲れてるんじゃない?
ちゃんと寝てる?』


『うん、大丈夫。私ももうすぐ、一緒に暮らせる、夫婦になれるんだ、って思ったら何だか嬉しくて…。疲れてるかもしれないけど、そんなの吹き飛んじゃうの(笑)』


『うん!』


そうして彼は私を抱きしめてくれる。
あの、優しくて安心できる、心地よい胸に…。


『もうちょっと、だな。早く一緒に暮らしたいなぁ』


私も同じ気持ちだった。