ホテルにチェックインして、部屋に入る。


『陽子…』


私を抱きしめる彼の力が、いつもより強い…。


『さっきはごめん。
あんな、ヤキモチなんて焼いて…』


『ううん、私の方こそ、不安にさせてごめんね。
でも、正直うれしかったよ。けんちゃんがヤキモチ妬いてくれて。私に対して独占欲?みたいなの持ってくれてること嬉しい!って思った』


『えっ?本当に?嬉しかった?
俺に呆れたりしなかった?』


嬉しそうにする彼。


『全然!むしろ、私をこんなに想って、愛してくれてるんだなぁ、って思った。
私を誰にも取られたくない、みたいな…』