「アルミン、放課後は王宮に行くんだろ?」

昼休み、昼食を食べながらエルヴィンが俺に言った。俺はサンドイッチを飲み込み、「ああ。ルイス国王と話してくる」と言って紅茶を飲み干す。おいしい。あの収容所ではこんなおいしいものは食べられなかった。

あの戦いは俺たちの圧勝だった。あの後、俺たちは直接ルイス国王のもとへ行き、この法律がおかしいこと、異世界の記憶を持っている人が苦しい思いをしていることなどを全部話した。ルイス国王は穏やかな人で、争いを好まない。だから、すぐに動いてくれた。

前国王や大臣を説得し、異世界の記憶を持った人物を収容所送りにすることを禁止する法律を作ってくれたのだ。そのおかげで収容所にいた人たちは解放され、エリザベス先生は人身売買の罪で投獄された。

ルイス国王と俺は異世界のことをよく話す仲だ。将来は王宮の魔導士にならないかという話もしてくれている。

「アルミン、エルヴィン、私も一緒に食べたい」

エイミーがお弁当を手に言う。俺たちは「いいよ」と言い、エイミーも座らせた。

革命が起こった後のこの世界は、平和と幸せに包まれている。