なつの副作用は、とても重いものだった。

夜中から上がったであろう熱は昼をすぎても下がらず、吐き気と頭痛はなつをよりしんどくさせた。

数時間おきに様子を見に行く度泣いていて、寝かしつけるもすぐに目が覚めてしまうようだった。

あまりにも辛そうな姿に、薬を入れることを提案するもなつは断固拒否。

注射は嫌だとまた泣き出してしまう始末だった。

嫌がっても薬を入れてあげる方がなつの体にとっては楽だよな…

でも、あそこまで嫌がっているのに無理やり注射を打つのも気が引ける……

染谷先生に頂いたなつの対応マニュアルには、なつが寝ている間にそっと薬をいれてあげる と書かれてあったが、今のなつは寝ることすら辛そうだ。

俺も何度か経験があるけど、本当に体が辛い時は眠ることすら辛いことがある。

眠るにも、体が痛かったり気持ち悪かったりしたら寝るに寝れないだろう。

そんな時……俺だったらどうしてほしいかな…

精一杯の想像力を働かせた。