「宮沢さんは神野さんの隣、あ〜左端の一番奥ね。」

「はい」

この間の席で莉子と離れて悲しかったけど宮沢さんが隣になったしきっとその為だったんだろう、これは運命なのでは？なんて頭の中でぐるぐる回るがなるだけ表情に出さないように気をつけて

「宮沢さん、神野深透です。よろしくね」

と微笑みかけた。

ちゃんと微笑むことが出来ているだろうか。
にやにやしないように必死で口角を抑える。

「神野、さん。こちらこそよろしくね」

綺麗な人は綺麗な声なのかぁと感心した所で
１時間目が始まるチャイムが鳴った。