この世界からの逃避行

「ねぇ恋。私ね」


ずっと好きだったの


耳元でそっと囁く。

またぼろぼろと涙を零し彼女は震える声で
私の耳に囁いた。



わたしもだよ



夕焼けに照らされた二人の影が重なる。

キスはレモンの味だなんて言うけれどしょっぱい味がした。