この世界からの逃避行

「深透ちゃん、ここって屋上ある?」

「あるよ、この学校もう古いし老朽化してとっくに鍵とかぶっ壊れてるから時々私も行くんだけど」

「そうなんだ!お昼そこで食べたいなぁなんて…だめかな?」

可愛らしい顔面で可愛らしくお願いされては断れない。

「いいよ、莉子にも話してくる」

「ありがとう…!」

昨日のようにぱぁっと花の咲くような笑顔を浮かべる恋はやっぱり可愛らしかった。