そのやり取りから数日後、絵麻のもとにエドワードからまた連絡が届く。その内容は内戦地に行くというものだった。
『内戦地のため、絵麻にメッセージを送ることはできないかもしれません。ごめんなさい』
「……そう言って、怪我をしたからお金を送ってくれとか言うんでしょ」
絵麻はそう呟きつつも、『気を付けてね』と返信する。文字のいいところは感情を相手に知られないことだ。文字だけで簡単に相手を騙すことができる。
『ありがとう、君のおかげで頑張れるよ!』
「あなたのおかげで、私も事件を解決できそう。……あなたを逮捕してね」
内戦地で怪我をしたという連絡を絵麻は心待ちにしていたのだが、二ヶ月ほど経ってもエドワードから連絡が来ることはなかった。
「……一体どうしてかしら」
絵麻はFacebookを見ながら呟く。絵麻が写真を投稿しても、エドワードからは何のメッセージも送られてこない。怪我をしたという連絡もなかった。


