2月。
喧嘩もすることなく華月と付き合って2ヶ月半たった。
『今日仕事ないから学校終わったらすぐ来てもいるからー』
「はーい」
だいたい10時には来る華月が今日はなかなか来なかった。
「お邪魔しまーす」
『遅くね?』
「ちょっと準備あった」
『なんのだよ』
「はい!ハッピーバレンタイン!」
そう言い真っ赤な大きい箱を出す。
『今日何日か知ってます?ww』
「いやー!
会えなかったら渡せないじゃん!
いらないならいいよ」
『いらないとは言ってない』
受け取り開けるとパステルカラーの砂糖菓子が散りばめられた可愛らしいケーキが入ってた。
『え、何これお前作ったの?』
「うん、初めて作ったからちょっと失敗しちゃったけど」
『え、すげー!
俺バレンタインにケーキもらうの初めて!
箱も作ったの?』
「さすがにそれは…ロフトで買った」
『マジですげー!ありがとう!
食べる前に写真撮る』
ケーキの真ん中には大きく「政信さん大好き」と書いてて、なんか照れ臭くて触れられなかった。
こいつ不器用そうなのに。
『なんか切るのもったいねぇ』
4等分に切って半分渡す。
「え?食っていいの?」
『さすがにホール1人で全部は食えんだろ』
「そっかww」
『うん!美味しいよ!』
「よかったー」
結局2人で全部食い切った。
『ごちそーさま
マジで美味しかったよ、ありがとう』
「喜んでもらえてよかった」
『そーいや華月欲しいもんないの?』
バレンタインの2日後は華月の誕生日だった。
「政信さんの私物」
『は?ふざけないでよ』
「政信さんの写真」
『もういい
だいたい隠し撮りしてんだろ…
誕生日プレゼントだぞ』
「真面目に答えてんのに…
あ!じゃあ政信さんと同じ香水がいい!」
『そんなんでいいの?』
「そんなんじゃないし!
政信さんに会えなくても政信さんの匂い嗅げるじゃん」
『じゃあ俺香水変えよ』
「いやー!」
それ以上欲しいものも言わず結局俺と同じブルガリの香水をプレゼントした。
「本当にこんなんでいいの?」
『いいの!
めちゃくちゃ嬉しい!ありがとー』
今までの彼女だったら高いもんか指輪とかって言われたからなんか申し訳ない気がした。
『アクセサリーとかじゃなくてよかったの?』
「だってネックレスはもらったのあるしピアスだっておそろいだし指輪もしてんじゃん」
実は色違いでおそろいの指輪してんだけど付き合う前華月が2個付してたやつを俺が1つをもらった。
ーー
『なんだこれって1つじゃないんだ
こーゆーデザインなのかと思った』
「細いし同じやつ2個つけてんの」
『はまるかな』
1つ取って薬指にはめる。
『ギリいけた』
「じゃああげる!」
『黒やだ』
「何さそれ」
と言いながらもシルバーと取り替える。
『おそろいだね』
「うん!」
ーー
ちゃんと買ってやった方がいいと思ったんだけど。
『それでいいならいいんだ』
「変に金かけようとしなくていいよ
うちは政信さんがいてくれたら充分」
ガキでもないのにそーゆーこと言う奴いるんだな。
『そーか』
こーゆー時も、もっとちゃんと嬉しそうにしてたらよかったのかもしれない。
俺の態度が少しずつ華月を不安にしてくなんてこの時は考えてなかった。
喧嘩もすることなく華月と付き合って2ヶ月半たった。
『今日仕事ないから学校終わったらすぐ来てもいるからー』
「はーい」
だいたい10時には来る華月が今日はなかなか来なかった。
「お邪魔しまーす」
『遅くね?』
「ちょっと準備あった」
『なんのだよ』
「はい!ハッピーバレンタイン!」
そう言い真っ赤な大きい箱を出す。
『今日何日か知ってます?ww』
「いやー!
会えなかったら渡せないじゃん!
いらないならいいよ」
『いらないとは言ってない』
受け取り開けるとパステルカラーの砂糖菓子が散りばめられた可愛らしいケーキが入ってた。
『え、何これお前作ったの?』
「うん、初めて作ったからちょっと失敗しちゃったけど」
『え、すげー!
俺バレンタインにケーキもらうの初めて!
箱も作ったの?』
「さすがにそれは…ロフトで買った」
『マジですげー!ありがとう!
食べる前に写真撮る』
ケーキの真ん中には大きく「政信さん大好き」と書いてて、なんか照れ臭くて触れられなかった。
こいつ不器用そうなのに。
『なんか切るのもったいねぇ』
4等分に切って半分渡す。
「え?食っていいの?」
『さすがにホール1人で全部は食えんだろ』
「そっかww」
『うん!美味しいよ!』
「よかったー」
結局2人で全部食い切った。
『ごちそーさま
マジで美味しかったよ、ありがとう』
「喜んでもらえてよかった」
『そーいや華月欲しいもんないの?』
バレンタインの2日後は華月の誕生日だった。
「政信さんの私物」
『は?ふざけないでよ』
「政信さんの写真」
『もういい
だいたい隠し撮りしてんだろ…
誕生日プレゼントだぞ』
「真面目に答えてんのに…
あ!じゃあ政信さんと同じ香水がいい!」
『そんなんでいいの?』
「そんなんじゃないし!
政信さんに会えなくても政信さんの匂い嗅げるじゃん」
『じゃあ俺香水変えよ』
「いやー!」
それ以上欲しいものも言わず結局俺と同じブルガリの香水をプレゼントした。
「本当にこんなんでいいの?」
『いいの!
めちゃくちゃ嬉しい!ありがとー』
今までの彼女だったら高いもんか指輪とかって言われたからなんか申し訳ない気がした。
『アクセサリーとかじゃなくてよかったの?』
「だってネックレスはもらったのあるしピアスだっておそろいだし指輪もしてんじゃん」
実は色違いでおそろいの指輪してんだけど付き合う前華月が2個付してたやつを俺が1つをもらった。
ーー
『なんだこれって1つじゃないんだ
こーゆーデザインなのかと思った』
「細いし同じやつ2個つけてんの」
『はまるかな』
1つ取って薬指にはめる。
『ギリいけた』
「じゃああげる!」
『黒やだ』
「何さそれ」
と言いながらもシルバーと取り替える。
『おそろいだね』
「うん!」
ーー
ちゃんと買ってやった方がいいと思ったんだけど。
『それでいいならいいんだ』
「変に金かけようとしなくていいよ
うちは政信さんがいてくれたら充分」
ガキでもないのにそーゆーこと言う奴いるんだな。
『そーか』
こーゆー時も、もっとちゃんと嬉しそうにしてたらよかったのかもしれない。
俺の態度が少しずつ華月を不安にしてくなんてこの時は考えてなかった。
