ヘッドフォンから私の脳に届く歌。
しっとりとしたバラードから跳ねるような軽快な曲に切り替わると
同時に、ゆっくりと開いたドア。
見上げると、さっきと変わらない穏やかな笑顔が目の前に咲いている。
「もういいよ」
「え?」
「帰ったから、あの二人」
涙がとまらないまま、動けなくなった私。
なぜか優しい瞳で、私を見つめている店員さん。
「ねえ、俺のこと知ってる?」
「お弁当を買いに来た時に……」
「それ以外は?」
首をかしげながら、私の記憶を呼び戻す。
このお店以外で会ったことなんてないと思う。
視線を外したまま首を横に振る私に、大きな瞳がなくなるほどとびきりの笑顔を見せた店員さん。
大人っぽい笑顔があまりにも麗しくて、つい見とれてしまう。
しっとりとしたバラードから跳ねるような軽快な曲に切り替わると
同時に、ゆっくりと開いたドア。
見上げると、さっきと変わらない穏やかな笑顔が目の前に咲いている。
「もういいよ」
「え?」
「帰ったから、あの二人」
涙がとまらないまま、動けなくなった私。
なぜか優しい瞳で、私を見つめている店員さん。
「ねえ、俺のこと知ってる?」
「お弁当を買いに来た時に……」
「それ以外は?」
首をかしげながら、私の記憶を呼び戻す。
このお店以外で会ったことなんてないと思う。
視線を外したまま首を横に振る私に、大きな瞳がなくなるほどとびきりの笑顔を見せた店員さん。
大人っぽい笑顔があまりにも麗しくて、つい見とれてしまう。



