ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目




 キスの韻が消えた後、綾星くんと二人でキッチンに。

 玉ねぎの皮をむく私の隣には、ボールに割入れた卵を菜箸でかき混ぜる綾星くんがいる。


 『オムライスを作ってくる』
 
 そう言ってくれた。

 でも私もお手伝いさせてもらうことにした。

 料理を作る綾星くんをすぐ隣で見たいから。


 そうお願いしたのは私なのに……

 帰るまで心臓がもつかな?

 今日一日で酷使しすぎ。

 いきなり心停止なんてことにならないかな?
 
 過労死しちゃいそうなほど疲れはてた私の心臓は、真剣な瞳で卵をかき混ぜる綾星くんにドギマギしぱなし。


「ほのか、皮むけた?」


「あ……うん」


「じゃあ、玉ねぎはみじん切りで」


 オムライス用の玉ねぎを切ってと、お願いされたけど。


 なっなな、何ですか……?

 この状態は一体……