ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目


「ほのかの人生、俺にちょうだい」


「え?」


「残りの人生、全部」


「どっ、どうして?」


「ほのかの笑顔、俺だけのものにしたいから」


 綾星くんの真剣な声に、胸が飛び跳ねた。


「わわっ私の笑顔なんて、綾星くんに好きになってもらう価値、全然ないよ……」


「笑顔だけじゃない。ほのかの照れた顔も、泣いた顔も、怒った顔も、他の男に見せたくない。マジで」


「なんで……?」


「ほのかのこと取られそうで、不安になるから」


 ちょっと、ダメだよ。

 後ろから抱きしめながら、甘い言葉をささやくなんて。


 幸せすぎる。
 
 綾星くんから離れられなくなっちゃう。


 後ろから抱きしめてくれている綾星くんの手のひらが、私の頬を包み込んだ。

 強引に引き寄せられ、綾星くんの顔に近づいていく。


「ほのか、大好き……」


 甘い囁きが、私の脳を一瞬でダメにする。

 ゆるっと溶けた脳が、もう綾星くんを受け入れている。


「私も……」


 そう答えた時にはドロ甘なキスが幾度となく降り注ぎ、神経を麻痺させるような快感が襲ってきた。