ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目


 唇が重なった。

 触れただけのキス。

 柔らかくて、甘くて、すぐに唇を離した。

 だってこれ以上触れていたら、自分が自分でいられなくなりそうで。

 でも離れた後には素直に思ってしまったんだ。

 もっと触れていたかったな。


 そんなことを思ってしまった自分が余計に恥ずかしくて。

 このドキドキがバレないように、首を思いっきりひねる。

 綾星くんが視界に入らないように。


 でも体中の細胞が、綾星くんを感じている。

 だって私を後ろから抱きしめる綾星くんの頬が、私の首筋に押し当てられているから。


「俺、レイジの気持ちがすげーわかる」


「え?」


「レイジさ、雪にすっげー甘い言葉を吐くじゃん」


「うん」


「初めは痛い奴って思ってバカにしてたけど。好きな子に自分の想いを全部伝えたいって思ったら、言っちゃうよな。ドロ甘な言葉。レイジみたいにさ」


 私の耳に綾星くんの吐息がかかる。

 くすぐったくて肩をすくめる私の耳に、色気の含んだ声が吹きかけられた。