作戦変更、言葉尻を跳ね上げるように付け加えた綾星くん。
何をするつもりなんだろう?
うつむいたまま考えようとしたけど、私の脳は全く働かない。
その時、いきなり後ろから綾星くんに抱きしめられた。
「ひゃっ! ちょ、ちょっと……綾星くん……?」
「このままほのかのこと、抱きしめていたいって言ったら、困る?」
このまま?
「ここリビングだよ……綾星くんのご家族が……」
「大丈夫。店が閉まるまで誰も来ない」
「でも……」
「マジで信じられない。ほのかが俺の腕の中にいてくれるのが」
綾星くんの顔が私の顔の真横にあって。
甘い綾星くんの声が吐息と一緒に耳にかかって。
心臓が止まりそうなほどゾクッとしてしまう。
「すっげー苦しかった。ほのかは御曹司と一緒にいるんだろうなって、想像してた時間……」
そんな風に思っていてくれていたんだ。
「だから、俺のこと安心させて」
「え?」
「俺のことを好きだって証明して」
「今?」
「そう、今」



