ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目


 ゆっくりと離れた唇。
 
 恥ずかしくて。

 顔にも心臓があるんじゃないかって思うくらい、頬もドクンドクンしていて。

 ただただ、うつむくことしかできない私。


 その時、悪魔に乗っ取られた綾星くんの声が、私の耳を襲った。


「俺の顔、見て」


 ひぃえ!

 恥ずかしすぎて、綾星くんの顔なんて見れない。

 首を左右に振って、ムリだよって意思表示するので精いっぱい。
 

 でも綾星くんは、そんな私を許してくれない。


「顔をあげて。恥ずかしがってるほのかのこと、ずっと見ていたいから」


 私の顔を……

 ずっと見ていたい……?


 ちょっと、やめて、そんなくすぐったい言葉。

 余計に顔の熱が上がって、綾星くんなんて見る余裕がなくなっちゃう。

 勘弁してくださいとの思いを込め、ブンブンと勢いよく首を振る。


「それって逆効果だってわかってる?」


「え?」


「拒絶されたら余計見たくなる。大好きな女の顔」