ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目


「ほのかさ」


 何?


「御曹司と別れろよ」


「え?」


 別れる?

 蒼吾さんと?


 綾星くんの言葉の意味が理解できなくて、私の口が無意識に開く。


 え?

 ええ?

 違うよ、違う違う、勘違いだよ。

 蒼吾さんとは付き合ってないよ。

 そう伝えたいのに声が全く出ない。


 だって目の前に立つ綾星くんが、私の瞳を見つめているから。

 貫くようにまっすぐ。

 真剣な顔で。


「俺の手じゃダメ?」


「ん?」

 
「ほのかが寝つくまで温めてやる、お前の頬」


 ひょえ!

 これってどういうこと?

 綾星くんが私を想ってくれているってこと?


 そ……そそそそ……そんなはずないよね。

 だって私なんてかわいくもなくて。

 なんのとりえもなくて。

 綾星くんに好きになってもらえる部分、一個もないよ。