ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目


☆ほのかside☆


 誰か助けてください……

 綾星くんの温もりに包まれている手首が、もう限界だって悲鳴をあげているんです。


 ドキドキが止まらない。

 何を話していいかもわからない。

 綾星くんの気持ちも……わからない……全然。



 綾星くんに引っ張られたまま、リビングに連れてこられた。

 リビングダイニングキッチンとステージが、一間に収められた空間。

 ドアを閉めた綾星くんは、私に背中を向けたまま立ち尽くしている。


 何も話さない。

 でも私の手首は握られたままで。

 どうしよう、私から何か話さなきゃダメだよね。

 手首から伝わる綾星くんの温もりが、私ののハートをくすぐるようにいたずらを仕掛けてくる。



 何かしゃべらなきゃ。

 綾星くんとのこの時間が……

 奇跡だって思えるほど大切にしたい、二人だけのこの時間が……

 消えてなくなる前に。


 あっ、手首の温もりが消えちゃった。


 離された手に寂しさを感じた私に、綾星くんのか細い声が届いた。