「最初は、クラスの女の子に無視されたり。で、少しずつエスカレートしていって…」
それから傷をつけられるほどいじめられていた、と。
やっぱりあの傷は転んだとかドジとかって問題じゃなかったんだ。
「今日、女の子たちに呼び出されて…それで、他校の男の子たちがいて、わたし、…っ」
「もういいよ、結月。」
つらつらと感情を失った人形のように話していく結月は、少しおかしくなってしまっていた。
それに気がつけなかった私も幼馴染失格だし、水瀬も彼氏失格だ。
「…あのね、玲華?」
「どうしたの?」
「このこと、絢くんには言わないでほしい。」
私の服の袖をぎゅっと掴み、結月はまた涙を流した。

