……とは言ったものの。



「男の人ってどんなもの欲しいんだろ……」

今までの行事の度に玲華が付き添ってくれて、アドバイスしてくれたけど今度は1人。


今までの付き合ってきた人とかは趣味とかがわかっていたから、贈るのも大体絞れたけど絢くんは本当に悩む…。





「あれ、篠宮?」

「…遊佐くん?偶然だね!遊佐くんもプレゼント?」


ここは知る人ぞ知る!って感じの雑貨屋さん。

まさかこんな所で遊佐くんに会えるなんて思ってなかったからびっくり。



「俺、ちょっと前からこの店気になってたんだよね。…なんていうか、篠宮好きそうだなーって思って。」

少し恥ずかしそうに頬を掻きながら遊佐くんは近くにあったストラップを見つめていた。