「いらっしゃい、彼氏に構って貰えないぼっち姫。」

「ぼっち姫…」


的確すぎる故に笑えない。
今日は特に構ってもらってないし…。


「昨日の夜はめちゃくちゃ幸せそうだったのにね。」

「絢くんは次の日には持ち越さないタイプなのですよ…」


昨日の夜、美味しいって言ってくれたことと挨拶ならOKって言うことが嬉しすぎて玲華に電話をした。

…なのに今日はこれ。
毎回付き合ってくれる玲華には申し訳なく思う。



「とりあえず飲も。色々買ってあるから」

そう言って玲華が冷蔵庫を開けると、その中にはたくさんのお酒の缶が入っていた。お店みたいにたっくさん。