「絢くーん…」

集中すると絢くんは周りの声が聞こえなくなって、さっきから返事も返ってこない。


「もうお昼だよ…」


本当なら今頃、遊園地で色んなことしてたのに…自然現象だけど、雨がちょっと恨めしい。




“じゃあ家来る?迎え行こっか”

ソファに寝転んで玲華とメールのやり取りをしていると、意外なお誘いが。


「ん〜…」

あの様子じゃお仕事終わっても、疲れて相手してくれなさそうだし。



「行っちゃおっかな。」


テーブルの上にお昼ご飯と、書き置きを置いて。