「ありがと。」


絢くんの前に、甘さ控えめに作ったチョコレートケーキとコーヒーを置いた。



「………」

絢くんが口に含むまで一挙一動を見逃さずにじーっと……見つめ……


「見すぎ。」

「あぅっ…」


絢くんの大きな手によって、目を隠されてしまいました。




「…うん、美味しい。」

「ほんと?!よかったぁ…」

私からしたら甘さ控えめすぎて本当に大丈夫か心配だったけど、ちょうど良かったみたい。


「…あのさ」

「んー?」

絢くんのおかわりのケーキを切っていると、絢くんが急に後ろから抱きしめてきた。