塩対応彼氏の恋愛事情。



「絢くん」

「…ん。」


「…私ね、やきもち妬きで、すぐ泣くし、前に言ってた絢くんの好みの女の人には似ても似つかないけど……」


けど、会社のみんなとかには負けないことが一つだけある。



「それでも、絢くんの事は本当に好きだから……さっきは妬いちゃってごめんね。」


誰よりも絢くんが好き。
本当は会社でも話してたい。ベッタリじゃなくていいから、朝からできないおはようの挨拶だけでもしたい。



「もう、しないから…」

我慢する。
いや、しなきゃいけない。

絢くんが好き。これからもずっとそばにいたいなら、そうしなきゃ。




「…莉茉」

突然名前を呼ばれ、俯いてた顔を上げる。