「あのねぇ…前々から言ってたでしょ?水瀬 はやめなさいって。」


…たしかに。
玲華には、止められてたっけ。


「でも…。」


初めてした“一目惚れ”。
そして、その相手からの告白。


「温い。ぬるっぬるだわ莉茉。」

「ぬる…?」

「大体、莉茉みたいにわんこ系な子はあんな冷徹サディストは手に負えないの。」


冷徹サディスト…
玲華の観察眼はやっぱりすごい。



「誰が冷徹サディストだって?」


突然、玲華の頭の上から降ってきた愛おしい声にバッと顔を上げる。


そして、上げたことにちょっと後悔。



「触んないでよ冷徹サディスト。」

「お前なぁ…」


2人は仲良さそうに話してる。
絢くんは玲華の頭に手をおいて。