「肝試し…にしては人多いな。」
普段通らない道だし、なにか出来たのかもしれないけど、次から次に来るパトカーや救急車が穏やかじゃない。
でもあの野次馬に混ざるのは骨が折れそうだし、やめておこう。
何よりも今は結月の事だ。
明日、学校には来ないと思うから結月の好きな物を持って家に行こう。
アイツらと同じ男な俺は、もう結月に触れることは難しいかもしれないけどゆっくり時間をかけて。
「ただいま」
近道と思って通った知らない道が実は遠回りだったらしく、随分と帰りつくのに時間がかかったな…もうあの道は通らない。
「絢都!絢都!!」
靴を脱いでいると、ものすごい勢いで母さんが走ってきた。

