「ばっちり撮れてる。」
携帯の画像を拡大すると、あの黒い大きな車の奴らのナンバーが写っている。
後はこれ持って、結月が落ち着いたら警察に駆け込むだけ。
…そんなので結月の傷が癒えるかと言えば、そうじゃないとは思うけど。
「もしもし。」
『結月、今帰ったよ。』
「…なんか言ってた?」
そう尋ねると、少し黙ったあと「なにも」と玲華は答えた。
結月の事だから玲華を口止めするなんて、簡単に出来そうだから深追いはしないけど。
「…なんだあれ。」
玲華との電話を切り、少し寄り道をしたあと家に帰ろうとしていると人集りが見えた。
確かあそこは今は使われてない廃墟ビル。肝試しとかでは使われてるって噂だけど。

