そしてその車から走ってきたのは、まさかの人で一瞬夢かと疑った。
「…っ絢くん、玲華……」
酷く脅えた表情と、乱れた制服。
結月があの車で、何をされていたのかなんてどれだけ鈍い奴でもわかると思う。
「結月…?」
俯いたまま何も言わない彼女の肩に触れようとすると、その手は拒絶された。
「…っ、」
彼女本人もそんなことするつもりはなかったのだろう、その後の申し訳なさそうな顔が物語っている。
「…玲華、頼んだ。」
玲華の手は拒絶しなかったのを見て安心した。
玲華になら任せてられる。
後は────
メニュー